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宇宙ジャーナリストの小学生たちが「宇宙の仕事」を取材–「HELLO SPCACE WORK!プレスセンター」密着レポート
2023.12.31 09:00
1日で取材2件!疲れを知らない子どもたち
イベント開始から、事前レクチャーと休憩もはさんで約1時間後、ついに取材&撮影デビューだ。この頃には、子ども同士も打ち解けて、会話も弾むようになっていた。
こちらは、バスキュールのワークショップ「国際宇宙ステーションから、地球の日の出を眺めよう!」の様子だ。「国際宇宙ステーションは、90分で地球一周する。ということは、半分は昼で、半分は夜なので、季節によってちょっと変わるけど、45分ごとに昼と夜が訪れる世界」という説明を聴きながら、実際にその景色を覗いた。
特に朝日が昇る瞬間は、歓声が湧き上がった。途中で手を挙げて質問する子どももいて、質問タイムはさながら記者会見のようだった。
こちらは、会場の「X-NIHONBASHI TOWER」から移動して、人工衛星ベンチャーのアクセルスペースのオフィスを訪問し、「アクセルスペースの地球観測衛星GRUS、来年打ち上げ予定のPYXISを作ってみよう」の体験と取材に行った様子だ
アクセルスペースでは、最初に会社の説明を聞いたり、衛星データに関するクイズをしたりして、とても盛り上がった。
続いて、小型衛星を観察しながら、模型を作るワークショップを行った。細かな作業もあったが、子どもたちは隣同士でおしゃべりしたり、「見て見て」と途中経過を報告したりと、和気あいあいとした雰囲気。そのなかで各自が製作活動に没頭していた。
こちらは「日本橋×宇宙キッチン スペシャルトークショー」に参加したグループが、取材メモをまとめている様子だ。天地人、ウミトロン、サガミホールディングス、森永乳業、サナテックシードが登壇し、試食も用意されたイベントで、子どもたちはたくさんのお土産にも嬉しそうだった。
1日に2件の取材は大人でもちょっと大変だが、子どもたちは最後まで全力投球で臨んでいた。図鑑では味わえない、最新の宇宙事情に触れられること、宇宙ビジネスの最前線で活動している大人に質問できることなど、始終ワクワクが止まらない様子だった。ちょうどよいタイミングで休憩を挟むなど、子どもに無理のない進行もよかった。
いざ「宇宙ジャーナリスト」として発表
「宇宙ジャーナリスト」として、この日の最後の大仕事は、プロのカメラマンの前に立ってのレポートだ。約2時間の取材体験を踏まえて、わずか数十秒のコメント文を作成する、そしてグループで話し合ってコメントを決めるというだけでも、かなり難易度の高い内容だが、どの子も仲間と協力しながら取り組んでいた。
プロのカメラマンのアドバイスを聞いて、何度か撮り直しを行ってより良いものを目指したり、その中で「こういうポーズで終わろう」と自然と話し合ったりする姿には、イベント開始時の緊張感の面影もなく、「恥ずかしいけど頑張るぞ」という気概が見られた。同行した保護者たちも、子どもたちの勇姿をスマホに収めていた。
また、編集記事制作を行った2日目は、天地人とライオンの2社に取材した。天地人では、宇宙ビッグデータを活用したオンラインGISプラットフォーム「天地人コンパス」を実際に触って、同ツールを使って作った「宇宙ビッグデータ米」をお土産にもらった。
ライオンの「宇宙の歯磨き体験」では、若田宇宙飛行士が宇宙で使っていた泡状の歯磨き粉の話を聞いて、その製品版を実際にお試し。ライオンちゃんぬいぐるみが同席してくれて、子どもたちは大興奮だった。
「スペースキッズステーション」は、インプットとアウトプットをバランスよく行うことや、新しいメディアやデジタルに触れながら対話することで、発信力を鍛えていく、新しい人材教育の場だ。さらに「宇宙」を掛け合わせることで、“宇宙ネイティブ”世代である小学生らが、宇宙との関わり方を早期に模索し、かつ自分らしいアウトプットをしっかりしていける大人になることを目指す。
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