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火星探査車「Perseverance」、銀色に輝く物体を発見–意外なその正体

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　米航空宇宙局（NASA）は、火星で運用中の探査車「Perseverance（パーシビアランス）」が撮影した写真のなかに、周囲の岩や砂と異なる質感の光を反射する物体が写っていることに気付いた。NASAによると、Perseveranceが2021年に着陸する過程で落とした「サーマルブランケット」だ。

　Perseveranceは、2020年7月に打ち上げられ、2021年2月に火星へ到着した探査車。火星の地表を移動しながら、撮影をしたりサンプルを採集したりしている。

　写真に写っていた物体は、探査機などを熱から保護するために使われる薄いシート状の断熱材。サーマルブランケットと呼ばれる。金属を蒸着しており、金色や銀色に輝いてみえる。

Here’s part of the team at JPL that wrapped me up in thermal blankets. Think of them as spacecraft dressmakers. They work with sewing machines and other tools to piece together these unique materials.

More on that here: https://t.co/CNkUheYFnQ pic.twitter.com/PcMeow3FyO

— NASA's Perseverance Mars Rover (@NASAPersevere) June 15, 2022

　Perseveranceは火星に着陸する際、「降下ステージ」につるされて地表へ降ろされた。この降下ステージは、Perseveranceが着地するとケーブルを切り離し、Perseveranceや周囲の環境を保護するため遠くへ飛び去って墜落した。墜落地点は、撮影した場所から2kmほど離れているという。そのため、サーマルブランケットは、偶然この場所に落ちたか、別の場所に落ちてから風で飛ばされて来たのかだろう、とNASAは考える。

　なお、Perseveranceは、2022年4月に火星表面で観測できた日食の様子をビデオで撮影した。また、火星では現在、Perseveranceとともに送り込まれたヘリコプター「Ingenuity Mars Helicopter」も運用されている。

　集めた岩石や堆積物、大気のサンプルは、別のローバーなどを使って地球まで持ち帰る予定。