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「Artemis I」宇宙船、熱シールド侵食で調査–「Artemis II」に影響の可能性も

2023.11.21 17:30

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の探査システム開発担当副長官Jim Free氏は米国時間11月17日、「Artemis I」で使用された宇宙船「Orion」の熱シールドを調査中だと述べた。

 Artemis Iは2022年11月に打ち上げられたミッションで、「Space Launch System(SLS)」で無人のOrionを月周回軌道へと投入。12月に地球の大気圏に再突入し、太平洋に着水した。

 NASAのマネージャーによれば、帰還したOrionは再突入の際に、熱シールドが予想以上に侵食されていた。NASAは当時、熱シールドにはまだまだ余裕があるため、この侵食が宇宙船を危険にさらすことはないと強調していた。

 Free氏によれば、2024年末に予定されている有人月周回ミッション「Artemis II」のスケジュールには変更はないものの、問題を理解し、変更の必要性を確認するまでは作業を続行しないと述べている。

(出典:NASA/Skip Williams)
(出典:NASA/Skip Williams)

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