月周回ミッション「Artemis II」、宇宙船「Orion」で電源投入をテスト

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有人月周回ミッション「Artemis II」、宇宙船「Orion」で電源投入をテスト

2023.11.10 07:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は米国時間11月6日、月周回ミッション「Artemis II」で使用される宇宙船「Orion」の電源投入をテストした。

 Artemis IIでは「Space Launch System(SLS)」ロケットを使用し、4人の宇宙飛行士が月を周回する。10月10月にはOrionの主要部分が完成し、2024年末のミッションに向けて準備が進められている。

 今回のOrionの電源投入テストは、ケネディ宇宙センサーで実施された。欧州宇宙機関(ESA)はArtemis IIで利用されるサービスモジュール(European Service Module:ESM)「ESM-2」を開発した。

 ESAでESM組立統合検証エンジニアを務めるDominique Siruguet氏は「電源投入のプロセスは、非常に迅速だ」と語っている。「宇宙飛行士はOrionのクルーモジュールに搭乗し、サービスモジュールから電力や水などの供給を受ける」

 Orionは今後、打ち上げ前やSLSでの打ち上げ、ロケットからの分離、月周回飛行と地球への帰還を再現する1~2週間の「Closed Loop Mission」が実施される。

(出典:NASA)
(出典:NASA)

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