欧州、民間貨物輸送を2028年までに計画--欧州を拠点とする企業でコンペ

ニュース

欧州、民間貨物輸送を2028年までに計画–欧州を拠点とする企業でコンペ

2023.11.09 08:00

塚本直樹

facebook X(旧Twitter) line

 欧州宇宙機関(ESA)の各国代表は現地時間11月6日、欧州を拠点とする企業を対象に、宇宙貨物輸送サービスを開発するためのコンペを開始することで合意した。

 ESAの目標は、2028年までに商用輸送機で国際宇宙ステーション(ISS)に物資を輸送し、その後に地球へと帰還させることだ。ESAはISSへと輸送する物資の質量やロケットについては指定していない。

 コンペの最初の賞金となる7500万ユーロ(約120億円)は2〜3社に分配される。その後、2025年に加盟国から必要な資金を確保することを目指している。開発された輸送機は加盟国が望めば、有人の宇宙船として、あるいは別の目的地へのサービスも提供できる。

 米航空宇宙局(NASA)は10年以上前に商業物資輸送サービス(Commercial Resupply Services:CRS)を導入し、Orbital Sciences(現Northrop Grumman)とSpace Exploration Technologies(SpaceX)が貨物を輸送している。中国も、宇宙ステーション「天宮」への貨物輸送に関するコンペを開始した。

(出典:NASA)
(出典:NASA)

関連リンク
ESAプレスリリース

Related Articles