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「OneWeb」と「スターリンク」を両方扱うソフトバンク、どう棲み分ける?–宮川社長が説明

2023.11.09 08:47

小口貴宏(編集部)

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 ソフトバンクで代表取締役社長執行役員兼CEOを務める宮川潤一氏は11月8日の決算会見で、同社が取り組んでいる非地上系ネットワーク(NTN)のうち、「OneWeb」と「Starlink Business」の棲み分けについて説明した。

ソフトバンクで代表取締役社長執行役員兼CEOを務める宮川潤一氏

 同社は9月、OneWebとStarlink Businessの販売パートナー契約をそれぞれ締結している。つまり、2つの低軌道衛星ブロードバンドを取り扱っていることになる。

 宮川氏によると、OneWebはセキュリティや品質を重視した衛星通信サービスとして販売するという。帯域を保証した専用線サービスで、通信速度は下り195Mbps、上り32Mbpsとなる。遅延について宮川氏は「30ms程度で、地上のLTEと同じくらい」と話す。

 一方のStarlinkは、通信速度などを保証しないベストエフォート型のサービスとして、自治体や国内企業向けに販売する。通信速度は下り最大220Mbps、上り最大25Mbpsとなる。また、衛星の高度が550kmとOneWebの1200kmより低いため、「大きくは変わらないがわずかに低遅延になる」(宮川氏)だという。

HAPSの技術開発「スマホと衛星の直接通信にも応用可能」

 NTNに関しては、前述のOneWebやStarlinkに加え、「成層圏通信プラットフォーム」(HAPS)にも注力している。HAPSは、成層圏の無人飛行機から地上を4Gまたは5Gエリア化するもので、傘下のHAPSモバイルが開発を進めている。

 宮川氏は、HAPS関連の技術開発で世界をリードしているとアピール。さらに、HAPSの「上空からの電波と地上の電波の干渉を防止する技術」は、スマートフォンと低軌道衛星の直接通信にも応用できるとした。

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