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【画像】欧州の宇宙望遠鏡「Euclid」が6億画素カメラで捉えた宇宙の新しい姿

2023.11.08 13:18

塚本直樹

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 欧州宇宙機関(ESA)は現地時間11月7日、宇宙望遠鏡「Euclid」が撮影した初のフルカラー画像を公開した。

(渦巻銀河「IC 342」、出典:ESA)

 Euculidは100億光年先までの銀河を撮影することで、ダークエネルギーやダークマターが宇宙の形成に与えた原因の解明を目標としている。Euclidは地球から160万キロ離れた「ラグランジュ点2」(L2)に位置しており、今後6年間にわたる観測を予定している。

 今回公開された5枚の画像について、Euclidでプロジェクト・サイエンティストを務めるRené Laureijs氏は「これほど詳細な天文画像を見たのは初めてだ。我々が期待した以上に美しくシャープで、近傍宇宙の領域でこれまで見られなかった多くの特徴を見せてくれている」と述べた。

 Euclidの可視光センサーは36個のCCDが並んだ構造で、合計で6億画素の高精細撮影が可能だ。このほか、銀河の赤方偏移を観測する近赤外分光計と光度計も備えている。

(ペルセウス座銀河団、出典:ESA)
(NGC 6822、出典:ESA)
(NGC 6397、出典:ESA)
(馬頭星雲、出典:ESA)

 ESAのウェブサイトでは、これら画像の高精細版をダウンロードすることも可能だ。

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ESA

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