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NASA、ISSの2030年以降の運用も検討–民間宇宙ステーションの遅れを想定

2023.11.08 11:50

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)が国際宇宙ステーション(ISS)の2030年を超えた運用を検討していることが「Beyond Earth Symposium」での発言により明らかになった。米SpaceNewsが報じた。

出典:NASA

 米国とロシア、日本、欧州、カナダの各宇宙機関の共同プロジェクトであるISSは、2030年までの運用延長にロシアを除く各国が合意している。またNASAは、2031年にISSを軌道から離脱させ処分する方法も検討している。

 Beyond Earth Symposiumに出席したNASAのKen Bowersox氏は、ISSを引き継ぐ民間企業による商業宇宙ステーションの準備が整っていない場合、2030年にISSを引退させることは「必須ではない」と発言した。

 NASAは、2020年代後半までに民間主導の商業宇宙ステーションを建設するための支援プログラム「Commercial Low Earth Orbit Destinations(CLD)」を実施してきた。しかし同局は、商業ステーションの開発スケジュールの時間が非常限られていることを懸念しているという。

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