小型SAR衛星のQPS研究所、東証グロース市場に上場--予定日は12月6日

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小型SAR衛星のQPS研究所、東証グロース市場に上場–予定日は12月6日

2023.11.01 17:41

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 小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するQPS研究所(福岡市中央区)が10月31日、東京証券取引所のグロース市場への新規上場が承認されたと発表した。上場予定日は12月6日。

 QPS研究所は、小型SAR衛星を開発、運用するとともに小型SAR衛星で撮影した画像データを販売している。従来のSAR衛星と比較して、質量が20分の1、コストが100分の1という小型SAR衛星「QPS-SAR」の開発に成功し、現在は3機の衛星を運用している。

 7月にはQPS-SAR 6号機「アマテル-III」による46cm分解能という日本の民間SAR衛星として最高精細の画像取得に成功。衛星データビジネスは順調に拡大しているという。

 QPS-SARを毎年複数機打ち上げ、2025年以降に36機のコンステレーションを構築。平均10分ごとの準リアルタイム地上観測データサービスの提供を目指している。

 10月末に、中小企業基盤整備機構(中小機構)による「革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度」を活用し、総額50億円のコミット型協調融資(シンジケートローン)で調達する契約を締結した

 中小機構の革新的技術研究成果活用事業円滑化債務保証制度は、ディープテック(大規模研究開発型)ベンチャー企業が量産体制を整備するための資金などを民間金融機関から融資について中小機構が債務を保証する制度。QPS研究所は経済産業省による産業競争力強化法に基づく革新的技術研究成果活用事業活動計画の認定を受けている。

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