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宇宙旅行に安全規制を課すべきか否か–米国で「学習期間」延長の見込み

2023.11.02 12:20

塚本直樹

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 米連邦航空局(FAA)の商業宇宙飛行部門の責任者が、宇宙飛行参加者の安全に関する規制への制限が、2024年以降も継続される見通しを示したとSpaceNewsが報じた。

 米国の商業宇宙飛行は現在、「学習期間」扱いとなっており、FAAは乗客の安全要件を指定することができない。これは、発展途上である商業宇宙飛行において、早期に厳格な規制が課され、産業の成熟が阻害されることを防ぐための措置になる。代わりに乗客には厳格なインフォームド・コンセント、つまりリスクへの自主的な同意が求められている。

 米国時間10月25日に開催された米航空宇宙学会(AIAA)の会議で、FAAの商業宇宙飛行担当副長官であるKelvin Coleman氏は、「我々は、この学習期間がさらに延長されることを期待している。どの程度の延長になるのかはわからない」と述べた。

 10月19日の上院公聴会では、こうしたFAAの権限の制限、すなわち学習期間の延長が指示されたが、数年以上の延長が必要だという意見には、Space Exploration Technologies(SpaceX)などが合意しなかった。

 FAAは2023年始め、乗員の安全性に関する規制を策定するために「宇宙航空宇宙規則策定委員会(Human Space Flight Occupant Safety Aerospace Rulemaking Committee:SpARC)」を設置した。SpaceXの代表は「SpARCの活動を始めるには、今が絶対に適切な時期だ。将来のどこかで規制が導入されるだろう」と述べた。

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