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インターステラ、エンジニアの在籍型出向を受け入れ–スタートアップで知見獲得
2023.10.11 08:00
インターステラテクノロジズ(北海道大樹町)は10月10日、日総工産(横浜市港北区)から研究開発エンジニア1人の出向受け入れを10月から開始したと発表した。
日総工産から出向するのは、建設用車両メーカーの品質保証部門で電気・電子部品の解析評価などの専門的知識や経験を必要とする専門業務を10年以上経験してきたエンジニア。インターステラでは、機構部品などを扱うメカトロニクスグループに所属し、機械・電気電子領域の環境試験などに携わる予定。出向期間は2年間。
インターステラは、企業や大学、研究機関などからエンジニアの在籍出向を受け入れる「助っ人エンジニア制度」を2020年4月から開始。これまでにトヨタ自動車や古河電気工業、日揮、トヨタ自動車北海道、萩原建設工業の5社から累計9人を受け入れており、ロケットのエンジン開発やシステム開発、生産技術、設備設計などの領域で活躍しているという。
出向元である日総工産は、自動車や半導体、電子部品を中心とした製造業向けエンジニアを全国の自社教育訓練施設で育成し、国内の製造メーカーに派遣している。
インターステラと日総工産は、人材活用でのパートナーシップ協定を2022年11月に締結。今回、助っ人エンジニア制度を活用し、両社間の人材交流の活性化につなげることを目指すという。
インターステラによると近年、企業に所属しながら一定期間、スタートアップ企業に出向して働くというレンタル移籍や在籍型出向の仕組みが話題になっていると説明。出向元にとっては、前例や正解がなく、主体的に道を切り拓いていくスタートアップ企業で働くことで、新たな視点や経験を獲得する人材育成の側面が期待できるとしている。スタートアップ企業にとっても、人材不足の解消や大企業ならではの仕組みやノウハウの吸収といったメリットがあるという。
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インターステラプレスリリース