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宇宙に「半導体素材工場」、英企業が打ち上げへ–2024年初頭までに

2023.10.04 13:41

塚本直樹

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 宇宙での半導体素材製造を目指す英Space Forgeは、実験衛星「ForgeStar-1」を年末か2024年初頭に打ち上げると、海外メディアのSpace.comに語った。

(出典:Space Forge)

 電子レンジほどの大きさのForgeStar-1には自動の実験室があり、軌道上で新しい半導体素材を製造することができる。2023年1月にVirgin Orbitの小型ロケット「LauncherOne」で打ち上げられる予定だったが、ミッション失敗によって衛星を喪失。次回のミッションはそのリベンジとなる。

 なぜ軌道上での製造を目指すのか。まず、地上では重力によって異なる密度の金属の完全な合金化を妨げる浮力が生じる。また、地上の濃厚な大気は汚染物質を運ぶ。さらに、地上で極低温環境を維持することは難しい。微小重力かつ真空である軌道上はそうした課題が存在しない。

 Space Forgeで最高経営責任者(CEO)を務めるJosh Western氏によれば、宇宙の真空かつ微小重力という条件下では、全く新しい半導体素材をはるかに効率的に開発できる可能性があるという。

 なお、ForgeStar-1衛星は地球に戻るようには設計されておらず、合成した材料は地上に届けるのではなく、実験結果をデータとして科学者に転送する。しかし将来的には、大気圏に再突入し材料を持ち帰ることも検討しているという。

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Space.com

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