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中国の宇宙開発ベンチャー「星河動力」、ロケット打ち上げ失敗–衛星を喪失

2023.09.25 16:09

塚本直樹

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 中国の宇宙開発ベンチャー星河動力(Galactic Energy)は現地時間9月21日、固体ロケット「谷神星1号」(Ceres-1)を打ち上げた。ミッションは失敗に終わり、搭載していた衛星も失われた。

出典:Galactic Energy

 星河動力はロケット開発を手掛ける民間企業で、谷神星1号は全長約19メートルの4段式ロケットだ。地球低軌道(LEO)へ400kg、太陽同期軌道(SSO)へ300kgという打ち上げ能力を持つ。

 酒泉衛星発射センターからから打ち上げられた谷神星1号は、長光衛星(Chang Guang Satellite Technology)の商業リモートセンシング衛星「Jilin-1 Gaofen-04B」を搭載。しかしロケットが異常飛行したことにより、ミッションは失敗した。

 失敗原因について同社は「具体的な原因を分析、調査中である」と表明した。

 星河動力は、2018年2月に設立された中国のロケット打ち上げ企業で、2020年11月7日には谷神星1号ロケットの打ち上げに成功し、ロケットと衛星の軌道投入に成功した2番目の中国企業となった。

 また、2023年夏にはSpace Exploration Technologies(SpaceX)のFalcon 9ロケットを彷彿とさせるロケットの垂直着陸実験も実施している。

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WeChat(星河動力)
Space.com

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