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【画像】NASA探査車Curiosity、火星の「地すべり跡」に到達–30億年前に形成

2023.09.22 08:39

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)の火星探査車「Curiosity」は、「Gediz Vallis Ridge(ゲディズ・ヴァリス・リッジ)」に到達した。

(出典:NASA)

 Curiosityは2011年に打ち上げられた探査車(ローバー)で、2012年から火星の探査活動を開始。同惑星で過去に水が存在した痕跡を探しており、すでに火星の水の力によると思われるさまざまな地形発見している

 Gediz Vallis Ridgeは火星が湿潤だった30億年前に、強力な岩屑(がんせつ)流が泥や岩を運んで形成されたと考えられている。Curiosityは過去に3度、同地への到達を試みたが地形に阻まれていた。今回ようやく到達したことで詳細な調査が可能となり、火星における地すべりの過去の解明が期待されている。

 また、Gediz Vallis Ridgeへの到達は、Curiosityの火星におけるミッション3923火星日目に達成された。同探査車は「Mustcam」カメラで136枚の画像を撮影し、それらをつなぎ合わせた360度画像もYouTube上に公開した。

関連項目
NASA

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