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日本の宇宙企業と留学生の交流会、JAXAとJICAが開催–15企業が参加

2023.09.05 09:45

小口貴宏(編集部)

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 国際協力機構(JICA)と宇宙航空研究開発機構(JAXA)は8月31日、東京・日本橋にある宇宙ビジネス拠点「X-NIHONBASHI」において、「宇宙関連企業とJICA研修員との交流会」を共同開催した。ベトナムやフィリピン、インドネシア、タイ、ルワンダなどからの研修員や留学生と、日本の宇宙関連企業の代表者などが参加した。

 JICAはJAXAとの連携によって、12カ国の宇宙関連機関から16人の研修員を受け入れ、8月20日から9月2日にかけて『SDGsに資する宇宙技術の利活用能力向上』研修を実施していた。また、2021年以降、宇宙人材の育成を目的として、複数国からの留学生を受け入れている。8月31日に開催された交流会は、これらの研修員や留学生と、国内宇宙関連企業とのネットワーク形成を目的として開催された。

 交流会では、参加企業からのプレゼンテーションが行われ、その後は自由形式での意見交換が実施された。企業側からは「開発途上国における宇宙技術の課題を直接聞くことができ、新たなビジネスのヒントを得られた」との声も聞かれた。研修員や留学生にとっては、日本の宇宙産業や最先端の取組みについて学ぶ貴重な機会となった。

 参加した研修員や留学生の出身国はモンゴル、モザンビーク、アンゴラ、ナイジェリア、チュニジア、マダガスカル、フィリピン、ケニア、ベトナム、ルワンダ、タイ、パラグアイ。

 参加した企業や団体は由紀精密、野村総合研究所、ユーカリア、日本郵船、パスコ、天地人、アクセルスペース、IDDK、Pale Blue、三菱マテリアル、欧州宇宙政策機関、PwCコンサルティング、Space BD、宇宙システム開発利用推進機構、日本宇宙フォーラム。

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