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7月末開業「キッザニア福岡」に宇宙センター–宇宙飛行士などの仕事を体験
2022.05.13 08:00
KDDIは5月12日、7月31日に開業する子どもの職業・社会体験施設「キッザニア福岡」で宇宙の仕事を体験できる「宇宙センター」パビリオンを出展すると発表した。宇宙航空研究開発機構(JAXA)が企画監修協力している。
同パビリオンでは、宇宙空間と地上管制室を模擬し、それらを遠隔作業支援システムでつなぐことで宇宙飛行士役と地上管制室から作業を指示するフライトディレクター役に分かれて宇宙船外での仕事が体験できる。
実際の宇宙飛行士やフライトディレクターにも求められる、状況を瞬時に把握し離れた場所にいる相手に情報を正確で簡潔に伝達する力、ミッションを達成する上で欠かせないチームワークやコミュニケーションの大切さが学べるという。
KDDI総合研究所が開発した、リアルタイム映像と拡張現実(AR)によって直感的な遠隔コミュニケーションが可能という遠隔作業支援システム「VistaFinder Mx」を利用している。
VistaFinder Mxで宇宙飛行士役が体験中に撮影する船外カメラの映像を生中継し、フライトディレクター役に情報を伝える。AR技術を活用して、フライトディレクター役が手元のタブレットに記載した手書きの指示を宇宙飛行士役が確認するタブレットの画面上にリアルタイムで表示する。
今回の出展を通じて、今後も加速する宇宙事業の発展に寄与し、未来を担う子どもたちへと学びの機会を提供するという。5Gの「通信エリア設計士」の仕事が体験できる「通信会社」パビリオンも出展している。
KDDIは、1963年の衛星中継テレビ放送に始まり、1969年には山口衛星通信センターを開所。2004年からは、南極昭和基地でインテルサット衛星設備を利用し、2021年には衛星ブロードバンド「Starlink」と業務提携に向け合意するなど、通信技術を活用し宇宙事業をサポートする取り組みを進めていると説明する。