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中国企業が「ロケットの垂直着陸」を試験–SpaceXに追従【画像】

2023.08.11 09:35

塚本直樹

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 中国の宇宙開発ベンチャー星河動力(Galactic Energy)は、ロケット末段の「垂直着陸」を試験した。飛行中の状態は安定しており、追跡軌道の偏差、着陸点の偏差、姿勢の偏差などの指標は、設計要件を満たしていたという。

 星河動力は、中国のロケット打ち上げ企業だ。2018年2月に設立され、商業打ち上げサービスを安価に提供しているという。2020年11月7日には「谷神星1号」(Ceres-1)ロケットの打ち上げに成功し、ロケットと衛星の軌道投入に成功した2番目の中国企業となった。

 今回の「火鳥1号(Firebird-1)」は、ロケット垂直回収技術の最終段階における検証用の小型技術実証プラットフォームとなる。

 また、星河動力は、ケロシンと液体酸素を燃料とする「火鳥6号」(Firebird-6)を開発しており、垂直着陸による再使用が可能な次期ロケット「智神星1号」(Pallas-1)の計画も進めている。

 智神星1号は2024年に初打ち上げを実施し、2025年にはSpace Exploration Technologies(SpaceX)の「Falcon 9」のような垂直着陸による再使用運用を開始する計画だ。

関連リンク
星河動力(WeChat)
Space.com

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