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現状では難しい「約10cm以下の宇宙ゴミ」追跡へ、米政府機関が4社を選定
2023.08.09 11:05
米国家情報長官室(ODNI)の研究開発部門である情報高等研究計画活動(IARPA)は、8月1日、宇宙ゴミ(スペースデブリ)の追跡技術の開発に向けて、4つの企業を選定したと発表した。
今回選ばれた企業は、A-Tech、Advanced Space、SRI International、ウェストバージニア大学研究法人の4社だ。これらの企業は「Space Debris Identification and Tracking」(SINTRA)プログラムの一環として、小型のスペースデブリを特定し追跡する技術の開発を進める。
SINTRAプログラムは、現行の監視システムでは検出が難しい、10cm以下のデブリの追跡と監視を目的としている。さらに、IARPAは地上レーダー、追跡衛星、光学センサーなどを活用して、小型デブリの追跡能力を向上させる方策も探求している。
IARPAの報告によると、地球を周回する1mm以上のデブリは現在1億個以上存在しているとされている。米国防総省(DOD)は、10cm以上のデブリの追跡と監視を行っている。
SINTRAプログラムのテストと評価には、MITリンカーン研究所、海軍研究所、ロスアラモス国立研究所、ジョンズ・ホプキンス大学応用物理研究所などが参加している。プログラムは4年間の取り組みとして計画されている。
さらに、SINTRAプログラムマネージャーのAlexis Truitt博士は、宇宙ゴミの増加に伴い、これらのデブリを理解し対処する新しい手法の発見が、これまで以上に日常生活にとって重要であるとの見解を示している。
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IARPA
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