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国立天文台、野辺山と石垣島の観測施設を夏休みに特別公開–電波望遠鏡に触ろう
2023.08.03 17:24
国立天文台(NAOJ)は、夏休み向けの企画として、野辺山宇宙電波観測所(長野県南牧村)とVERA石垣島観測局や石垣島天文台(沖縄県石垣市)を特別公開する。
野辺山観測所の公開日時は、8月26日午前9時30分から午後4時まで。45m電波望遠鏡の主鏡に触れられる企画に加えて、日本各地から集まった研究者による最新成果を紹介するポスター研究発表会、観測所内キーワードラリーなどが予定されている。
入場は無料。無料の臨時駐車場が用意されるほか、野辺山駅と観測所間の無料シャトルバスが運行される。観測所の指定された場所では電波を出すことが禁じられているため、スマートフォンなどの電源を切るか、機内モードにする必要がある。
石垣島の施設公開は、8月19~27日に開催される「南の島の星まつり2023」の一環。VERA石垣島観測局を8月20日午前10時から午後4時に、石垣島天文台を8月19日、20日、23日、24日、25日、26日、27日の午前10時から午後3時に公開する。
石垣島天文台では、南の島の星まつり2023開催期間中、一部の日に天体観望会と宇宙シアター体験も開催する。VERA石垣島観測局の見学以外は、いずれも料金が必要。
VERA石垣島観測局は、超長基線電波干渉法(Very Long Baseline Interferometry:VLBI)と呼ばれる手法を活用した「VLBI Exploration of Radio Astrometry(VERA)」という国立天文台のプロジェクトに活用されている。
VERAプロジェクトは、VLBIを活用して銀河系の3D地図を作成するというもの。そこでの経験や知見が、世界で初めてブラックホールの撮影に成功した国際プロジェクト「Event Horizon Telescope」(EHT)に一役買ったとされている。
関連リンク
野辺山宇宙電波観測所プレスリリース
VERA石垣島観測局と石垣島天文台プレスリリース
南の島の星まつり