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QPS研究所、衛星間データ中継に成功–SAR衛星と常時接続でリアルタイム性向上
2023.07.27 14:50
小型の合成開口レーダー(SAR)衛星を開発、運用するQPS研究所(福岡市中央区)、宇宙・空・海上で使用可能な通信機器を手がけるAddvalue Innovation(シンガポール)は、「QPS-SAR」衛星6号機「アマテル-III」を使い、Addvalueの衛星間データ中継システム(Inter-Satellite Data Relay System:IDRS)運用に成功した。
AddvalueのIDRSは、静止軌道(GEO)上の衛星が通信を中継することで、地球低軌道(LEO)衛星との常時接続を実現する通信サービス。高度1000kmまでのすべての軌道傾斜角で、LEO衛星との365日24時間のリアルタイム通信が可能になるという。
QPS研究所は、6月に打ち上げたアマテル-IIIにIDRS用の通信機を搭載。同衛星の試験・調整中にIDRSサービスの初期実証運用を成功させた。これにより、QPS研究所はQPS-SARとの常時接続が可能になり、SAR画像を迅速かつリアルタイムに活用できると見込む。