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Letaraのハイブリッド化学推進系開発、経産省「Go-Tech」事業に採択
2023.07.25 16:34
北海道大学発のスタートアップ企業であるLetara(札幌市北区)は7月25日、宇宙機用に亜酸化窒素を用いるハイブリッド化学推進系の開発について、経済産業省のGo-Tech事業(「成長型中小企業等研究開発支援事業」)に採択されたと発表した。
Go-Tech事業は、中小企業が大学や公設試などの研究機関と連携した研究開発や試作品開発、販路開拓への取り組みについて、最大3年間支援する事業。
Letaraによると、人工衛星の打ち上げ数は直近10年間で20倍以上に増え、年間2000機ほどが打ち上げられているという。今後10年以内にその数はさらに増え、年間5000機近くが打ち上げられる見通しとなっている。
人工衛星の打ち上げ数は増加しているが、小型人工衛星に適した安全安価な推進系がないという課題を解決するため、同社ではプラスチックを燃料に活用した高推力で安全、安価な推進系を開発している。
今回採択された事業を通じて、亜酸化窒素を酸化剤とした小型人工衛星向けの高推力で安全安価なハイブリッド化学推進系の開発を加速させるとしている。連携する宇宙航空研究開発機構(JAXA)、東京都立大学、東京大学と共同で、2025年中の宇宙実証試験の実施を目指すという。