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Starlinkで5G、KDDIが23年度内に導入–基地局のバックホール回線として活用

2023.07.18 14:52

小口貴宏(編集部)

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 KDDIは7月18日、Space Exploration Technologies(SpaceX)の衛星ブロードバンド「Starlink」をバックホール回線として利用するau基地局において、2023年度内に5G対応基地局の運用を開始すると発表した。

 Starlinkをバックホール回線として利用するau基地局は、光ファイバーの敷設が難しい山間部や離島において、コストを抑えてauエリアを構築できる利点がある。5G基地局にStarlinkが導入されることで、au の5G回線の裏側にStarlinkが活用されることになる。

 KDDIで取締役執行役員 パーソナル事業本部 副事業本部長 兼 事業創造本部長を務める松田浩路氏は「(Starlinkをバックボーンとする5Gは)NSAとSAにも対応する。これによって、5Gのインフラ整備を更に加速していきたい」と述べた。

ユーザーの利点は?

 なお、Starlink回線のスループットを考慮すると、4Gでも5Gでもユーザー側の体感速度は変わらないのではという疑問が湧く。それに対して松田氏は「通信速度自体は4Gと変わらないが、将来に備える目的がある。5G SAが入り、Vove Over NR(音声通話を5Gネットワークで完結させる技術)が一般化すれば意味がある」と説明した。

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