ロケットの廃材を家具にアップサイクル--釧路空港で展示、インターステラなど

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ロケットの廃材を家具にアップサイクル–釧路空港で展示、インターステラなど

2023.07.05 16:33

佐藤信彦

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 ロケットなどの廃材を別の製品へ改造するアップサイクル活動に取り組んでいる「&SPACE PROJECT」は、制作した家具7点の展示を釧路空港で始めた。家具の素材は、ロケット開発を手がけるインターステラテクノロジズ(北海道大樹町)が提供した。展示期間は7月30日まで。

 &SPACE PROJECTは、ロケットの開発や打ち上げの過程で発生した廃材を、新しい製品として生まれ変わらせるアップサイクルプロジェクト。インターステラテクノロジズから素材の提供を受け、ADDReCがプロジェクトをプロデュースし、北海道内のモノづくり企業が制作している。

プロジェクトの参加企業(出典:ADDReC)
プロジェクトの参加企業(出典:ADDReC)

 観測ロケット「MOMO」の試験用燃料タンクから作った「宇宙タンクベンチ」、MOMO 6号機の機体外壁を利用した「宇宙カーボンチェア」、同じく6号機のヘリウムガスタンク搭載部材をベースとする「宇宙シェルフ」など、7点の家具を製作した。

 釧路空港には、これら7点を実際に触れたり使ったりできる状態で展示している。使用した部材がロケット開発でどのように利用されたかなど紹介する解説も添え、宇宙を身近に感じてもらえる展示にしたとしている。

釧路空港の展示スペース(出典:ADDReC)
釧路空港の展示スペース(出典:ADDReC)
(右下の)試験用燃料タンクをリメイクした「宇宙タンクベンチ」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)試験用燃料タンクをリメイクした「宇宙タンクベンチ」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)機体外壁を利用した「宇宙カーボンチェア」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)機体外壁を利用した「宇宙カーボンチェア」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
タンク間の胴体部分の強度測定に使った(右下の)試験体が土台の「宇宙パラソルテーブル」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
タンク間の胴体部分の強度測定に使った(右下の)試験体が土台の「宇宙パラソルテーブル」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)ヘリウムガスタンク搭載部材をベースとする「宇宙シェルフ」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)ヘリウムガスタンク搭載部材をベースとする「宇宙シェルフ」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)エンジン燃焼試験施設の隔壁部材で使った「宇宙フラワーベース」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)エンジン燃焼試験施設の隔壁部材で使った「宇宙フラワーベース」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)発射台で使われた断熱材による「宇宙ビックローテーブル」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)
(右下の)発射台で使われた断熱材による「宇宙ビックローテーブル」(出典:ADDReC、インターステラテクノロジズ)

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