Solafune、衛星画像でAI生成と本物を見分けるコンテスト--「Stable Diffusion」開発元が協力

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Solafune、衛星画像でAI生成と本物を見分けるコンテスト–「Stable Diffusion」開発元が協力

2023.06.29 14:49

佐藤信彦

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 衛星データ解析技術を開発、提供するSolafune(東京都渋谷区、沖縄県沖縄市)は、AIが生成した衛星画像や航空画像と、もととなったオリジナル画像を判別する技術の開発を目指し、評価モデル開発コンテスト「生成画像とオリジナル画像の分類」を開始した。

 ある情景を表現した文章から画像を作り出す「Stable Diffusion」のような画像生成AIは、さまざまな分野で利用され始めている。衛星画像分野でも生成AI研究は進んでおり、地図や3D空間の生成などに使われているという。

 Solafuneは、AIが生成した画像とオリジナル画像を判別できるモデルを開発しようと、今回のコンテストを開催する。開発したモデルは、画像生成AIの精度評価指標の1つとして利用する考え。コンテストには、Stable Diffusionを開発した英Stability AIがスポンサーとして協力する。

 同コンテストでは、各1万枚のAI生成画像とオリジナル画像、計2万枚の画像を学習データとして用意する。参加者は、開発したモデルを学習用の画像で学習させたうえで、別に用意される評価用画像1万枚がAI生成画像なのかオリジナル画像なのか分類する。

 賞金総額は1万ドル(約145万円)、1位の賞金は6000ドル(約87万円)。分類結果データの提出期限は9月5日。

 Solafuneは、これまでも衛星画像に関するさまざまなコンテストを開催してきた。

これまでに開催してきたコンテスト(出典:Solafune)

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