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日本版GPS「みちびき」初号機後継機、正式運用–3機を2023年度中に打ち上げ
2022.04.01 14:31
内閣府は、日本の準天頂衛星システム(Quasi-Zenith Satellite System:QZSS)「みちびき」を構成する人工衛星のうち、「みちびき初号機後継機(QZS-1R)」の正式サービスを開始した。
みちびきは、日本から見上げると天頂付近を移動しているように見える人工衛星群によるシステム。現在は4機体制でサービスを運用し、1機以上の衛星が仰角70度以上のほぼ天頂付近に位置している。そのため、高層ビルの林立する都市部や山に囲まれた山間部などでも、安定した測位が可能になる。
みちびきの初号機(QZS-1)は2010年に打ち上げ、その後2017年に打ち上げた2号機から4号機とあわせてサービスを提供してきた。今後、3機の衛星を2023年度中に打ち上げ、7機体制で運用する計画。
みちびき初号機後継機は、寿命を迎える初号機との置き換えが目的の機体で、2021年10月に打ち上げた。後継機が2022年3月24日に正式サービスを始めたことを受け、みちびき初号機は3月25日に信号送信を停止。現在は待機運用の状態にある。