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ESA、大気圏再突入時に「折り紙」で広げる耐熱シールドを開発中–再利用も可能
2023.05.19 09:58
欧州宇宙機関(ESA)と英Space Forgeは、大気圏へ再突入する人工衛星や宇宙船などを熱から保護するため、折り紙方式で展開する再利用可能な耐熱シールド「Pridwen」の開発に取り組んでいる。
Pridwenは、折り畳んでいた耐熱シールドをバドミントンのシャトル(羽)のように広げ、人工衛星などを大気圏再突入時の高熱から保護し、地上へ帰還させる。発生する熱は、全体に拡散させた上で周囲に放射する。
Pridwenは衛星の速度を落とす機能も備える。Space Forgeは、減速した衛星を網のようなもので捕捉することを計画しており、パラシュートを使う必要がないという。
現在、Pridwenは高いところから落とす試験を繰り返しており、最高で高度17kmから落下させたそうだ。並行して、網で捕捉する作業も進めている。Space Forgeは、2023年中に実際の大気圏再突入で試験する計画。
Pridwenという名前は、アーサー王の使っていた盾にちなんでいる。