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デジタルブラスト、細胞実験に特化した小型装置の試作品完成–使いやすさを意識

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　デジタルブラスト（DigitalBlast、東京都千代田区）は4月28日、国際宇宙ステーション（ISS）での細胞実験に特化した小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ Alpha」のプロトタイプが完成したと発表した。

　AMAZ Alphaは、月面での生態循環維持システム構築に向けたプロジェクト「NOAH」の取り組みのひとつ。第一歩の位置付けとして開発した、植物生理の研究を主目的とした小型ライフサイエンス実験装置「AMAZ」の基本設計はそのままに、細胞の培養実験に必要な試料容器の機能やサイズとなっている。

　微小重力環境での細胞培養実験に特化した装置として、ISSの限られた空間であっても、片手で簡単に試料容器や送液系の機能などを含むカートリッジを着脱できるほか、わかりやすい操作方法など使いやすさを意識した設計を採用する。次のステップでは、同装置内で細胞培養での培地や試薬の自動送液機能、内蔵の細胞観察機能などを実現するために検討、開発、研究を進めていくとしている。

　6月3～7日に福岡県久留米市で開催される、第34回「宇宙技術および科学の国際シンポジウム（International Symposium on Space Technology and Science：ISTS）」に出展を予定しており、AMAZ Alphaのプロトタイプを展示する。コケ栽培やビール酵母培養の宇宙実験を予定し、2024年にISSでの設置、運用を目指すAMAZ、民間主導での宇宙ステーション建設を計画する「民間宇宙ステーション（CSS）構想」などの取り組みを紹介する。