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小型衛星の通信を高速化する「ビーチボール型アンテナ」とは–宇宙で膨らませて表面積を拡大

　米アリゾナ大学システム工学部の学生が開発するビーチボール型宇宙アンテナ「CatSat」は、小型衛星「キューブサット」による高速かつ低コストな宇宙通信の実現を目指している。

　2色のアンテナからなるCatSatは、折りたたんだ状態で打ち上げられる。そして地球周回軌道上にてヘリウムとアルゴンを利用しアンテナを膨らませ、表面積を増やすことで、通信速度を向上させるという。

　アンテナに接続された機器では、地球の電離層を探査し、大気圏上空における高周波電波の伝達と変化を調べる。そして、高解像度の地上画像を送信する予定だ。

　CatSatは将来、「Firefly Alpha」ロケットによってカリフォルニア州ヴァンデンバーグ宇宙軍基地から打ち上げられる予定だ。ミッションの時期はまだ決定されていないが、2023年後半には打ち上げられるという。