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ispaceが東証グロース市場に上場–日本の宇宙スタートアップ初
ispace(東京都中央区)は3月8日、東京証券取引所のグロース市場への新規上場が承認されたと発表した。上場予定日は4月12日を予定している。日本の宇宙スタートアップの上場は初となる。
ispaceは、月着陸船(ランダー)と探査車(ローバー)の開発および運用を通じて、月面への輸送サービスの確立を目指している。
同社の月面探査プログラム「HAKUTO-R」の「ミッション1」では、日本初の民間主導ランダーでの月面着陸を目指しており、自社開発の月着陸船「HAKUTO-R」はSpace Exploration Technologies(SpaceX)によって2022年11月に打ち上げられた。
ミッション1に続く「ミッション2」では、ランダーと搭載ローバーでの月面探査を実施し、将来の月〜地球間の輸送サービス確立の足がかりとする。
「ミッション3」以降では、月の水資源探査や、月と地球間の輸送プラットフォームの構築に取り組む。高頻度での月面着陸により、顧客のペイロードをまるで宅急便のように月へ輸送したり、要望に応じて月面データを取得するなどのサービスを提供する。
調達した資金は、ミッション2とミッション3のランダー製造や打ち上げの費用に充てる考え。