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New Space Intelligenceとアクセルスペース、パートナーシップを締結

2023.02.15 14:55

飯塚直

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 New Space Intelligence(山口県宇部市)とアクセルスペース(東京都中央区)は2月15日、パートナーシップを締結したと発表した。1月20日にアクセルスペースのオフィスで協業覚書の調印式を執り行い、衛星画像活用の拡大に向けて、両社で協力していくことを改めて確認した。

 New Space Intelligenceは、タイのアジア工科大学院(AIT)と山口大学のメンバーで創業したスタートアップ。リモートセンシングや人工知能(AI)技術、画像処理の専門的知見や技術を有しており、衛星データを使ってあらゆる産業をアップデートし、Geo-Enabled社会の実現を目指しているという。

 同社は現在、多種多様な衛星データを統合して、目的に合った最適な解析方法で顧客の課題解決を行うプラットフォーム「衛星データパイプライン」を開発。同プラットフォームを活用した光学衛星画像による変化/異常検出サービス、合成開口レーダー(SAR)衛星画像による変化/異常検出サービス、衛星データを活用した課題解決サービスなどを提供している。

 アクセルスペースは、世界初の商用超小型気象衛星「WNISAT-1」や宇宙航空研究開発機構(JAXA)が初めて宇宙ベンチャーに設計・開発を委託した「RAPIS-1」などを手掛ける企業。東京・日本橋のオフィスにクリーンルームを併設し、日本橋で衛星を開発、製造している。

 地球観測衛星プラットフォーム「AxelGlobe」、小型衛星のワンストップサービス「AxelLiner」の2つの事業を軸に、小型衛星による地球観測事業、小型衛星などを活用したソリューションを提案。小型衛星や関連コンポーネントの設計・製造、小型衛星の打ち上げアレンジメントや運用支援・受託を行っている。

 AxelGlobeは、世界のあらゆる地域を高頻度で観測できる次世代の光学地球観測プラットフォームで、衛星5機体制で一地点を2~3日に一度観測。希望エリアを地上分解能2.5mの高い解像度で撮影できると説明、地上観測幅57km。

(左から)New Space Intelligence 代表取締役 長井裕美子氏とアクセルスペース 代表取締役 中村友哉氏

 今回のパートナーシップの締結により、両社で衛星データの活用拡大をより強力に推進。特に、新たな衛星画像を使用したアプリケーション開発や海外新規市場開拓をメインに共同で推進していくという。

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