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NEC、景観画像の場所を衛星画像や航空写真から推定する技術を開発
2022.02.14 16:02
日本電気(NEC)は、地上で撮影された景観写真の撮影場所を、航空写真や衛星写真と照合して推定する技術を開発した。
![横からの写真と上からの写真を照合](https://uchubiz.com/wp-content/uploads/220214_satonobuhiko_2_1.jpg)
位置情報の付与されていない景観写真は、ランドマークとなる建築物などが写っていないと撮影場所の推定は難しい。NECは、地上で景観を横方向から写した写真と、上空から撮影した航空写真や衛星写真とを照合することで、景観写真の撮影場所を推定できるようにした。
![特徴を対応付けて処理する](https://uchubiz.com/wp-content/uploads/220214_satonobuhiko_2_2.jpg)
また、建物の取り壊しや新築、自動車の移動、樹木の伐採などによって景観は変化してしまう。そこで、時間の経過によって移動したり変化したりする被写体を景観写真から削除した画像を自動生成し、アルゴリズムの学習に用いた。これにより、景観が変化していても場所の推定が可能になったという。
![景観の変化にも対応](https://uchubiz.com/wp-content/uploads/220214_satonobuhiko_2_3.jpg)
自然災害などの発生時には、市民から被災地の写真が提供されることもあり、迅速な救助などのためには撮影場所の推定が重要だ。NECは、この技術が被害を受けた場所や範囲の推定に活用できると考えている。