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NASA、宇宙ステーション運用の限界に直面

2023.02.02 10:00

塚本直樹

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 米航空宇宙局(NASA)は現地時間1月30日、クルーの滞在時間や貨物の制限により、国際宇宙ステーション(ISS)が限界に直面していることを認めた。

 NASAのISSチーフサイエンティストを務めるKirt Costello(カート・コステロ)氏によれば、ISSへと貨物を輸送するより大きな「ビッグバッグ」と呼ばれる大型の貨物を運搬する際の制限や、冷凍や冷却が必要な生物サンプルなどの輸送が、ISSの負担になっているという。

 さらに、ISSにはこれ以上の研究機材を搭載するスペースがない。Costello氏によれば「ISSは常に満タンで飛行している」といい、ステーション内の通路に貨物バッグが並んでいるという。

 「ISSの利用率を上げるには、NASAと研究者はアプローチを見直す必要がある」と、Costello氏は語る。「サンプルを地球に送って研究するのではなく、ステーションでより多くの分析を行う必要がある。地球に貨物を送る能力は、ISSに貨物を送る能力よりもはるかに低いので、これは重要だ」

(出典:NASA)

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