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オリオン宇宙船に搭乗したマネキンが回収–放射線や加速度など収集、有人飛行に備え
2023.01.20 15:09
米航空宇宙局(NASA)の月探査ミッション「Artemis I(アルテミス1)」にて「Orion(オリオン)」宇宙船に搭載されたマネキンが、内部から回収された。
Artemis Iでは無人のOrionによる、月の周回飛行を実施。ミッションは予定どおりに実施され、Orionは米国時間12月11日にカリフォルニア沖の太平洋へと着水した。また内部には、宇宙飛行士への影響を計測するダミー人形が3体搭載されていた。
Orionに搭載されたマネキン「Campos(カンポス)」「Helga(ヘルガ)」「Zohar(ゾハル)」の3体は、宇宙船の回収後となる1月10日にケネディ宇宙センターにて梱包箱に収納。今後、CamposはNASAのジョンソン宇宙センターへと、そしてHelgaとZoharは米国外へと搬送される予定だ。
Artemis IのOrionは有人宇宙船として、最長となる飛行距離記録を達成。ミッションの最中に得られた放射線や加速度のデータは、2024年に実施される有人ミッション「Artemis II(アルテミス2)」や、それ以降のミッションにて活用される予定だ。