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天地人とsorano me、衛星データ利用人材拡大のための教材などを開発
2022.12.15 13:18
JAXAベンチャーである天地人(東京都港区)は12月15日、sorano me(東京都新宿区)と衛星データ利用人材拡大のための教材と検定システムの開発に着手したと発表した。
国内外で民間主導の宇宙開発が拡大し、人工衛星の数やデータ量が急速に増加しているが、衛星データを解釈し利用できる人材が不足しており、エンドユーザーまで広く価値を届けられていない現状が続いている。
天地人は、衛星データ利用の採用分野や活用事例が着実に拡大する中で、技術を担う人材の育成に注力したいと考えており、同時に社会全体における衛星データの活用方法の啓蒙や理解増進が課題だと認識しているという。
sorano meは、人財基盤開発事業「ソラノメイト」を通じて業界全体の底上げをするために、他業界から宇宙業界に挑戦する人を積極的に呼び込み、宇宙業界の現場で活躍する人材育成に取り組んでいるという。
今回、それぞれが持つ課題解決を目的に、2社の強みを共有し、教材と検定システムを開発することになった。
これまで宇宙分野の専門人材にて蓄積されてきた知識を分かりやすく翻訳、解説しながら検定システムを作り、それを運用することで、正しく衛星データの活用方法を理解できるような人財を拡大させる方針。まずは、衛星データビジネス拡大のために、ビジネス開発人財を対象とした検定作成を進めていくという。
アドバイザーとして、宇宙航空研究開発機構(JAXA)主任開発員で「H-IIA」ロケット開発に携わり、米航空宇宙局(NASA)や欧州宇宙機関(ESA)との宇宙機ソフトウェア国際連携などに従事した神武直彦氏(慶應義塾大学教授)を迎えている。