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ジェームズ・ウェッブの名称は変更せず–LGBTQ+問題への指摘にNASAが決定
2022.11.22 13:03
米航空宇宙局(NASA)は米国時間11月18日、「James Webb(ジェームズ・ウェッブ)」宇宙望遠鏡の名称を変更しないとの決定を下した。
すでに宇宙空間にてミッションを開始しているジェームズ・ウェッブは、折りたたみ式の直径6.5mの主鏡にて観測を行っている。またその名称は、1960年代にNASAの長官をつとめていたJames Webb(ジェームズ・ウェッブ)氏からとられている。
一方でWebb氏には、LGBTQ+の職員を迫害していたとの糾弾が存在しており、同コミュニティは宇宙望遠鏡のジェームズ・ウェッブという名称も変更するように求めていた。これに対してNASAは、「ウェッブ氏にかけられた嫌疑は潔白だ」として、宇宙望遠鏡の名称を変更しないと発表した。
「現在までのところ、性的指向を理由にした解雇に関連する行動と、ウェッブ氏を直接結びつける具体的な証拠はない」と、NASAは報告書に記述している。「入手可能な証拠に基づき、NASAはジェームス・ウェッブ宇宙望遠鏡の名称を変更する予定はない」。