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民間月探査「HAKUTO-R」ミッション1、11月28日に打ち上げ–月には5カ月後

2022.11.18 08:00

田中好伸(編集部)、阿久津良和

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 11月17日の記者会見では、“東大クイズ王”である伊沢拓司氏が登壇。「この数年、民間企業の宇宙進出が増えている。日本の技術が使われていることも相まって親近感もあり、今後が楽しみだ」とコメントした。

 宇宙飛行士の山崎直子氏も「民間企業の強みは開発やミッションは早く回していけること。資金調達を得て、高頻度でミッションを計画できる。民間企業だからこそ短期間でできる挑戦だ」とコメントを寄せた。

 HAKUTO-Rには複数の非宇宙企業がコーポレートパートナーとして支援している。その1社である三井住友海上火災保険は、ミッション1で打ち上げから着陸までに発生するリスクを総合的に補償する、世界初という「月保険」の契約をispaceと締結した。三井住友海上は、4月に月保険組成に関する覚書をispaceと締結し、10月には月保険の共同開発を完了させている。

 同じくHAKUTO-Rのコーポレートパートナーである日本特殊陶業はペイロードとして固体電池を搭載させている。固体電池は、ランダーの外部と内部に搭載、航行中や月面など異なる環境下でのデータを取得する予定となっている。

 シチズン時計もコーポレートパートナー。同社が運用するタイムサーバー「TSV-500GP」をHAKUTO-Rの管制室(ミッションコントロールセンター)と接続。TSV-500GPはGPSの電波を受信して正確な時刻を刻めるという。シチズン時計は独自素材「スーパーチタニユウム」をランダーのアーム上部素材に提供。カウントダウンクロックも提供した。

 ispaceは今後、月情報と地球-月輸送サービス構築に向けた技術検証と月面探索を主軸としたミッション2、サービスプラットフォームの構築や水資源探査を中心とした月面探査、月面への荷物を輸送するミッション3を2025年までに実現することを目標に掲げている。

カウントダウンクロック
カウントダウンクロック

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