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和歌山県串本町での民間小型ロケットの初打ち上げ 来年2月末に延期
和歌山県串本町の民間小型ロケット発射場を運営する「スペースワン」(東京)は19日、今年末をめざしていたロケットの初打ち上げを延期すると明らかにした。延期は昨年12月の表明に続き2度目。新型コロナウイルスや緊迫する国際情勢の影響で部品調達が遅れていることが要因で、来年2月末の打ち上げをめざすとしている。
小型衛星を運べる全長18メートルのロケットを、2020年代半ばに年間20回打ち上げる計画は変わらないとしている。同社は19年4月から発射場「スペースポート紀伊」を建設。施設は完成していて、打ち上げに向けた試験をしている段階という。当初は今年3月の打ち上げをめざしていたが、昨年12月、部品調達の遅れを理由に今年末に延期すると表明していた。
串本町で19日、地元首長らが集まる「スペースポート紀伊周辺地域協議会」の臨時総会が開かれ、同社の阿部耕三取締役が明らかにした。「物資が必要なタイミングで入手しづらくなっている」と理由を説明し、「打ち上げを楽しみに準備していただいた方に申し訳ない」と陳謝した。(国方萌乃)

(この記事は朝日新聞デジタルに2022年10月19日18時30分に掲載された記事の転載です)