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前沢友作さん、串本町に1千万円を寄付 民間ロケット発射場を建設中
和歌山県串本町は27日、衣料品通販サイト運営会社「ZOZO」創業者の前沢友作さん(46)から1千万円の「ふるさと納税」を受けた、と発表した。前沢さんは、観光振興に取り組む自治体に寄付すると呼びかけていた。
前沢さんは10月、ふるさと納税分に用意していた10億円を観光振興のために寄付すると、ツイッターで全国の自治体に募集した。民間ロケット発射場を町内に建設中の串本町は11月、「発射場を地域の活性化の起爆剤としようと期待が膨らんでいる」と売り込んだ。取り組みが認められると今月22日、1千万円が町の口座に振り込まれた。
前沢さんはツイッターで串本町を含む全国87の自治体に500万~3千万円を寄付したと発表した。
町の担当者は、前沢さんが12月にISS(国際宇宙ステーション)滞在と、宇宙旅行を経験したことを指摘し、「宇宙産業への取り組みに共感してもらったかもしれない。寄付金はありがたい。宇宙関連に使いたい」としている。
民間ロケット発射場からは来年中に1号機が打ち上げられる予定。町はロケット関連の展示施設やシアターなどを建設する。(直井政夫)
(この記事は朝日新聞デジタルに2021年12月28日09時21分に掲載された記事の転載です)