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Blue Origin、3回目の有人宇宙飛行に成功–米初の宇宙飛行士の長女ら搭乗

2021.12.13 12:08

CNET Japan

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 Amazonの創業者Jeff Bezos氏の宇宙関連ベンチャーBlue Originは米国時間12月11日、ロケット「New Shepard」の19回目となる飛行を成功させた。ロケットの名前の由来となったAlan Shepard氏の家族が初めて搭乗した。

Blue Origin sends Good Morning America's Michael Strahan to space and back(提供:Mario Tama/Getty Images)
(提供:Mario Tama/Getty Images)

 今回招待されたのは、1961年に米国人初の宇宙飛行に成功したAlan Shepard氏の長女Laura Shepard Churchley氏、米ナショナルフットボールリーグ(NFL)の元スター選手で、現在はテレビ番組「Good Morning America」の司会者であるMichael Strahan氏だ。

 さらに4人が料金を支払って搭乗した。今回初めて最大定員となる6人が大気圏と宇宙空間の境界にあたる高度まで到達し、帰還した。

 このミッション「NS-19」で搭乗した有料顧客4人は、Voyager Spaceの最高経営責任者(CEO)でSpace for Humanityの創始者Dylan Taylor氏、投資家のEvan Dick氏、Bess Venturesの創業者Lane Bess氏、Cameron Bess氏だ。

 Blue Originは打ち上げに先立ち、「Lane Bess氏とCameron Bess氏は、一緒に宇宙を飛行する初めての親子になる」としていた。

 New Shepardロケットは、テキサス州西部にあるBlue Originの発射施設から、太平洋時間11日午前7時頃に打ち上げられた。当初8日に予定されていたが、風の予報を受け、延期された。

 発射から数分以内にブースター段が乗組員用カプセルを高空に打ち上げて切り離し、地上62マイル(約100km)以上の高度まで上昇した。

The New Shepard crew capsule descends. It was the third human spaceflight for Blue Origin.(提供:Mario Tama/Getty Images)
(提供:Mario Tama/Getty Images)

 乗客が数分間の無重力状態と比類のない眺めを楽しんでいる間、ブースターは帰還し、発射台付近に無事着陸した。6人が乗るカプセルはその後、大気圏に再突入し、複数のパラシュートを使って軟着陸した。

 NS-19は、New Shepardの有人宇宙飛行としては3回目となる。初回はJeff Bezos氏、弟のMark Bezos氏、かつて宇宙飛行士の訓練を受けていた82歳のWally Funkさんらが搭乗した。

(この記事はCNET Japanからの転載です)

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