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「Fortran」の人気が再燃?–専門家が考える現状と展望

2021.05.17 06:30

ZDNet Japan

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 FortranはIBMによって1950年代に生み出された最も古い商用言語だ。そしてプログラマーたちが何年も前からその絶滅を予想しているにもかかわらず、誕生から64年がたった今でもFortranは現役であり、米航空宇宙局(NASA)や米エネルギー省(DoE)の優秀な科学者たちを含むユーザーらが、世界で最もパワフルなスーパーコンピューター上でこの言語を使用している。

 またごく最近では、極めて意外なことに、この言語が人気プログラミング言語ランキングに再び登場している(ただし順位は20位だ)。こうした人気再燃の背景には、Fortranが得意とする科学技術計算関係のニーズの増大がある。

 とは言うものの、科学者たちがこぞってPythonやJuliaといった新しい言語を選ぶようになっている中、Fortranの未来がことのほかバラ色だと語る人はまずいないだろう。

 DoEの米ロスアラモス国立研究所(LANL)の科学者であるOndrej Certik氏はFortranの復興に向け、2つの重要なプロジェクトに取り組んでいる。LANLは第2次世界大戦中に初の原子爆弾を完成させるという米国のマンハッタン計画で重要な役割を担った研究所であり、現在は「Cray XC40」をベースとした、世界で13番目に性能の高いスーパーコンピューター「Trinity」の運用を管理している。

 Certik氏のプロジェクトの多くは主にFortranで開発されており、同氏はFortranを開発者にとってより魅力ある言語にしようと力を注いでいる。

 同氏は米ZDNetに対して、「Fortranに言及すると、多くの人々は絶滅に向かっているわけではないと主張する。私は絶滅に向かっていると言いたい」と語った。

 「少なくとも私とともに仕事をしている人々は、この言語に背を向けようとしている。われわれはFortranで記述された数百万行ものコードを抱えているため、Fortranコードは20年後も存在しているだろうが、既に新規プロジェクトでは用いられなくなっている」(Certik氏)

 Certik氏はこうした状況を変えられると考えている。

 同氏の取り組みの1つはLFortranコンパイラーだ。これにより、Fortranで記述されたコードを、PythonやJuliaを含むモダンな言語に移植するための支援が提供される。もう1つはFortran言語に関するウェブサイトだ。これにより、Fortranプログラマーらに対して、PythonやJuliaの開発者たちが手にしているような、改善に向けたコラボレーションを可能にする、コミュニティーのための場がもたらされる。

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