H2Aロケット47号機、7日打ち上げへ 天候悪化や強風の延期経て

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H2Aロケット47号機、7日打ち上げへ 天候悪化や強風の延期経て

2023.09.04 17:25

朝日新聞

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 三菱重工業は4日、基幹ロケット「H2A」47号機の打ち上げ日程を7日に設定したと発表した。種子島宇宙センター(鹿児島県)から午前8時42分に打ち上げる予定。

 47号機には、月探査機「SLIM(スリム)」とX線天文衛星「XRISM(クリズム)」が搭載される。SLIMは日本で初めてとなる月面着陸をめざす。打ち上げから4~6カ月後に月に到着する予定で、着陸に成功すれば世界で5カ国目となる。

 当初は5月の打ち上げを予定していたが、3月に打ち上げに失敗した新型ロケット「H3」と共通する機器に問題が起きた可能性があるため、8月に延期していた。

 その後、予備期間を9月15日までとして打ち上げ日が設定されたが、天候悪化が予想されることから延期が続いた。8月28日には発射点まで47号機を移動させたが、上空の風が強いため中止になっていた。

 H2Aロケットはこれまでに46機中45機の打ち上げに成功。50号機までで運用を終えて、H3に移行する計画となっている。(玉木祥子)

中止が発表されたH2Aロケット47号機=2023年8月28日午前9時2分、鹿児島県南種子町、吉本美奈子撮影
中止が発表されたH2Aロケット47号機=2023年8月28日午前9時2分、鹿児島県南種子町、吉本美奈子撮影

(この記事は朝日新聞デジタルに2023年9月4日15時30分に掲載された記事の転載です)

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