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訓練中の宇宙飛行士候補は「つくば育ち」 市長、活躍を「全力応援」
今年2月に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士候補に選ばれた諏訪理(まこと)さん(46)と米田あゆさん(28)が18日、つくば市役所を訪れ、五十嵐立青(たつお)市長と懇談した。
2人は現在、つくば市にあるJAXA筑波宇宙センターで語学や体力づくりなどの基礎訓練に取り組んでいる。約2年の基礎訓練を経てJAXAの宇宙飛行士に認定される。
五十嵐市長は「2人は4千人以上の応募者から厳しい選抜試験を乗り越えて選ばれた。つくば市のように宇宙飛行士が身近にいる街はなかなかない。2人の活躍を市としても全力で応援したい」と激励した。
諏訪さんは2~3歳のころから高校までつくば市で過ごした。「約30年ぶりでこの街に腰を落ち着けることになりワクワクしている。マラソンが趣味で毎朝街を走り、ふるさとに戻ってきたと実感している」
6月末まで世界銀行でアフリカの防災や気候変動対策を担当していた。「自分のバックグラウンドを有人宇宙開発でどう生かせるか考えながら訓練にあたりたい」と抱負を述べた。
米田さんは日本赤十字社医療センターの外科医を経て、一足先に4月から訓練に励んでいる。
つくば市の印象について「自然の中で街全体が新しいことに取り組んでいる。子どもたちが抱いた様々な疑問を追究できる場所もたくさんある」と話した。
「つくばの地で新しいことをたくさん学び、茨城のみなさんと一緒に宇宙に行きたい」と思いを語った。(谷口哲雄)
(この記事は朝日新聞デジタルに2023年7月19日11時27分に掲載された記事の転載です)