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中国、長征9号ロケットで再使用型ブースター導入へ

2022.11.11 10:10

塚本直樹

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 中国運載火箭技術研究院(CALT)は次世代大型ロケット「長征9号」について、使い捨て型ブースターではなく再使用型ブースターを選択する意向を表明した。

 長征9号は月や火星探査も視野に入れたロケットで、2030年頃の打ち上げが予定されている。すでに液体水素と液体酸素を利用したエンジンの燃焼試験が実施されており、また以前から再使用型ブースターの採用が検討されていた

 広東省珠海市で開催中の中国国際航空宇宙博覧会にて、CALTのLiu Bing設計部長は中国中央電視台(CCTV)のインタビューに対し、長征9号における再使用可能なブースターの計画を明かした。また同博覧会では、格子状のグリッドフィンを備え、サイドブースターのない長征9号の新型も展示された。

 新しい設計の長征9号は3段式で、高さ108m、直径10m。地球低軌道(LEO)に150トン、月遷移軌道(LTO)に50トン、火星遷移軌道に35トンを投入することが可能となる。

 なおLiu氏はCCTVの取材に対し、「設計はまだ確定しておらず、最適な経路を選択しながら、打ち上げ能力を向上させるという目標を達成する」と述べている。

(出典:OurSpace)

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