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楽しくも退屈–「Crew-4」がISSから地球に帰還、半年間のミッション完了

2022.10.17 17:30

塚本直樹

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 Space Exploration Technologies(SpaceX)の宇宙船「Crew Dragon」が米国時間10月14日、大西洋に帰還したことで「Crew-4」ミッションを無事完了した。

 Crew-4は、4月27日に「Falcon 9」ロケットによる打ち上げで始まった。搭乗した宇宙飛行士は米航空宇宙局(NASA)所属のKjell Lindgren氏、Bob Hines氏、Jessica Watkins氏、そして欧州宇宙機関(ESA)所属のSamantha Cristoforetti氏。ミッションに利用されたCrew Dragonは「Freedom」と名付けられた。

 SpaceXでCrew-4の管理責任者を務めたSarah Walker氏は「5カ月間、Freedomの機体データを見続けるのは楽しくも退屈だった。一方で、宇宙飛行士はISS(国際宇宙ステーション)での素晴らしくエキサイティングなタスクを完了した」と述べている。

 Crew-4の宇宙飛行士は、有人研究における技術実証の分野で250以上の調査を行い、地球低軌道(LEO)での商業化活動にも貢献した。ISSからのドッキング解除から5時間での地球帰還というのも、これまでで最も早かった。

(出典:NASA/Bill Ingalls)
(出典:NASA/Bill Ingalls)

 現在ISSでは、日本人の若田光一氏も参加している「Crew-5」の4人の長期滞在クルーが活動を続けている。次にISSへと向かうのも、SpaceXが運用する「Crew-6」の宇宙飛行士となる。

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