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商船三井、ISCと連携–ロケットの洋上での発射・回収で事業化目指す
2025.07.11 17:30
海運大手の商船三井は、ロケットの洋上での発射や回収の事業化に向けて、将来宇宙輸送システム(Innovative Space Carrier:ISC、東京都中央区)や造船大手の常石ソリューションズ東京ベイ(旧三井E&S造船)と連携協定書を7月9日に締結した。7月10日に発表した。
今回の事業は、商船三井グループの新規事業提案制度「MOL Incubation Bridge」で発案され、同社は宇宙事業への参画検討を開始したと説明する。

商船三井は、宇宙事業の中でもロケットの洋上での発射と回収に取り組んでおり、2030年頃の商用化を目指している。まずは回収船の開発、次に発射船の事業化検討を進めている。これらの専用船を実現することで洋上を活用した新しい宇宙インフラを構築して次世代の宇宙輸送を支える基盤の整備に貢献しているという。
ISCや常石ソリューションズ東京ベイと協働して、洋上でのロケットの発射と回収を実現することでロケット打ち上げの高頻度化を目指す。3社の取り組みの内容は以下の通り。
- 洋上回収船の開発=洋上回収船の設計要件を精査し、ISCが開発する再使用型ロケット「ASCA 1」への適用検討と実証を進める
- 洋上発射船の事業化検討=洋上発射船の設計要件を精査し、技術的・経済的成立性の検討やASCA 1への適用検討とその実証を進める


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