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宇宙甲子園 ロケット部門 鹿児島大会が初開催–中高生の参加チームを募集中
2025.07.04 11:30
中高生が模擬衛星や気球、ロケットの打ち上げなどにチームで挑む「宇宙甲子園」。ロケット部門の鹿児島大会が初めて開催される。
日本のロケットの父である糸川英夫氏が鹿児島県内之浦町(現・肝付町)に現地調査で入り、宇宙航空研究開発機構(JAXA)の内之浦宇宙空間観測所が立ち上げられたのが1962年(発足当時は東京大学 生産技術研究所の付属施設)。これまでに、大小さまざまなロケットが400機以上打ち上げられている。
肝付町では、町を挙げてさまざまな事業や活動を通じて多くのロケットエンジニアを輩出し、宇宙業界の外でも活躍できる次世代のリーダーを育てることを支援、応援してきている。
同町は、2024年度に千葉工業大学や九州工業大学、和歌山大学、第一工科大学と宇宙人材の育成で連携協定を締結。2025年度以降も複数の大学との連携を模索しているところという。宇宙教育の拠点化を進めるために関係人口や交流人口を増やしていく地域振興の試みを始めた。

そうした背景から、日本の基幹ロケットである「イプシロン」を同町から打ち上げるJAXAやIHIグループの協力を得て、鹿児島大会を初めて開催する。
ロケット部門では、卵を載せたモデルロケットの打ち上げ高度や滞空時間を競う。鹿児島大会で通過すれば、福島県南相馬市で開催される全国大会に出場できる。全国大会を通過したチームはイギリス・ファンボローで開催される世界大会に出場できる。
鹿児島大会は11月1日に開催予定。鹿児島大会前の8月の4日と24日にワークショップが開催される。
ワークショップでは、A型モデルロケットを制作し、打ち上げる。加えて、鹿児島大会に向けた、設計シミュレーションソフト「Open Rocket Simulator」の講義を受け、B型モデルロケットも制作する。
ワークショップを受講した参加者は、宇宙甲子園参加に必要なモデルロケットライセンス4級の申請資格を得られる。
このワークショップに参加するチームを現在募集している。鹿児島県内や近隣県の中学生、高校生、高専生が対象。1チームは3人以上(中高混合、学校混合でも問題ない)。7月25日まで申し込める。ワークショップの参加費は無料(モデルロケットの材料費などは実行委員会が負担、会場までの交通費と昼食は参加者負担)。
ワークショップは、8月4日に鹿児島市内の県立甲南高校と8月24日に肝付町内の肝付町総合運動場で開催される。時間はどちらも午前9時~午後5時を予定。参加できるのは各回30人。
関連情報
宇宙甲子園 ロケット部門 2025 鹿児島大会 概要
宇宙甲子園 ロケット部門 2025 鹿児島大会 参加登録

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