
ニュース
プラネットラボ、独政府と406億円を契約–欧州で観測画像やAI分析結果を提供
米Planet Labsのドイツ法人はドイツ政府と欧州向けの衛星サービスに関して2億4000万ユーロ(約406億円)の複数年契約を結んだ。ドイツ時間7月1日に発表した。
今回の契約では、特定の欧州地域上空で同社が開発する次世代光学観測衛星コンステレーション「Pelican」(ペリカン)の専用容量とダイレクトダウンリンク・サービスを提供する。契約には、状況認識や海洋領域認識を強化するための光学観測衛星コンステレーションである「PlanetScope」(約130機)と「SkySat」(約15機)のデータ、AI(人工知能)を活用したシステムが含まれる。
契約ではPelicanの専用容量を通じて、高解像度の画像とタイムリーな情報を提供する。顧客が自ら衛星インフラを構築、維持することなく、先進的な宇宙ベースの能力にアクセスできるという。
「ドイツが地域の平和と安定を急速に強化・促進する中で、同国との重要な協力を拡大できることを非常に誇りに思う」と、Planet Labsの共同創業者で最高経営責任者(CEO)Will Marshall(ウィル・マーシャル)氏は述べている。「変化する地政学的状況の中、地理空間情報への主権的なアクセスへの需要はかつてないほど高まっている。600機以上の地球観測衛星を製造、展開するPlanetの経験は、顧客が必要な監視ニーズを効率よく達成することを可能にする」
この契約には開発中の衛星が活用される。Planetは2026年1月からの収益の開始を見込み、数年かけて増加していくと予測している。そのため、2025年6月4日に発表した当会計年度の業績見通しを更新していない。

関連情報
Planet Labsプレスリリース
Pelican
PlanetScope
SkySat
