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ブルーオリジン、13回目の宇宙体験ミッションに成功–これまでの参加者は70人に

2025.06.30 17:47

　米Blue Origin（ブルーオリジン）は米国時間6月29日、高度100kmに到達して無重力状態を体験できるミッション「NS-33」を成功させた。同社にとって13回目の有人飛行となる。

　カプセルに乗り込んだ乗客は同社のロケット「New Shepard」で打ち上げられる。乗客は約5分間の無重力状態を体験できる。打ち上げてから着陸するまでの時間は約10分。第1段（ブースター）はエンジンを噴射して地上に着陸。乗客が搭乗したカプセルはパラシュートとエアスラスターで地上に戻ってくる。

　今回のミッションに参加したのは、Carl Kuehner（カール・キューナー）氏を含む6人だ。同氏はBlue Originにとって70人目の乗客であるととともに、米宇宙探検家協会（Association of Space Explorers：ASE）から史上750人目の宇宙飛行士として登録された。

　今回のミッションでは、アメリカの航空博物館やカナダの小学校で収集された、デジタルポストカードも宇宙に到達した。これは、Blue Orignの非営利団体「Club For the Future」によるプロジェクトの一環である。

　全長約18mのNew Shepardは、高度100km（カーマン・ライン）に到達できる準軌道（サブオービタル、「弾道飛行」とも言う）ロケット。宇宙空間に到達した後で地上に垂直に着陸する。ロケットとカプセルは再使用が可能だ。Blue Originは1席あたりの料金を公開していない。