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民間宇宙飛行「Ax-4」、6月19日にも打ち上げ–ISSの空気漏れ、現在は安定
2025.06.16 16:46
米航空宇宙局(NASA)は米国時間6月14日、民間宇宙飛行ミッション「Axiom Mission 4(Ax-4)」を早ければ6月19日にも打ち上げる可能性に言及した。
Ax-4は米Axiom Spaceによる民間宇宙飛行士ミッション(Private Astronaut Missions:PAM)の第4弾。Space Exploration Technologies(SpaceX、スペースX)の「Falcon 9」(ファルコン9)ロケットと「Crew Dragon」(クルードラゴン)宇宙船で、4人の宇宙飛行士を国際宇宙ステーション(ISS)に輸送する。
Ax-4はもともと6月11日の打ち上げを予定していたが、ロケット第1段(ブースター)からの液体酸素漏れが発見され、打ち上げが延期されていた。ロケットの修理は早ければ6月13日の打ち上げに間に合う見込みだったが、その後、ISSのロシアモジュール「Zvevzda」(ズヴェズダ)で発見された空気漏れから打ち上げが保留されていた。
Zvevzdaのドッキングポートとモジュール本体をつなぐ「移送トンネル」として知られる「PrK」(前室)では、数年前から空気漏れが発生していた。NASAによれば、PrKの圧力は以前のようには低下せずに安定した状態を保っており、これによりAx-4の打ち上げが可能になったとしている。Falcon 9のブースターの燃料漏れも修正が確認された。
SpaceXのElon Musk(イーロン・マスク)氏は今回の出来事を受け、ISSの早期退役を求めるようX(旧Twitter)に投稿している。「ISSの長期的な安全性には、潜在的に深刻な懸念がある。一部の部品は単純に老朽化しすぎており、そのリスクが時間とともに増大するのは明らかだ」「2年以内に軌道から離脱させることを公式に勧告したい」