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宇宙防衛のボイジャー、評価額約2300億円を目指してIPO開始
2025.06.04 17:11
宇宙・防衛企業のVoyager Technologies(ボイジャー・テクノロジーズ)は米国時間6月2日、新規株式公開(IPO)を開始し、企業評価額を16億ドル(約2300億円)に設定した。
2019年10月にデンバー州にて設立されたVoyagerは、宇宙系スタートアップの技術統合を目指して複数の企業を買収してきた。なかでも注目されているプロジェクトが商業宇宙ステーションの「Starlab」(スターラボ)で、これは国際宇宙ステーション(ISS)の代替を目指している。
Voyagerは数年前から上場を検討しており、SPAC(特別買収目的会社)との合併ではなく、より時間がかかるIPO方式を選択した。これは、宇宙分野における同様の統合型企業であるRedwire(レッドワイヤー)が2021年に実施した、SPAC合併での上場とは対照的だ。
Voyagerの引受会社には、最初に提示された1100万株のクラスA株式に加え、最大165万株を追加購入できる30日間のオプションが与えられる。株価は1株あたり26〜29ドルが見込まれており、IPOによる総収益は最大3億6700万ドル(約530億円)に達する可能性がある。

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